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1930年にPrinceton University Pressから出版されたPhilip Hitti校訂によるUsãmah Ibn Munqidh「Kitãb Al-Itibãr (ウサーマ・ブヌ・ムンキズ 回想録)」(アラビア語原典)です。 著者ウサーマ・ブヌ・ムンキズ(1095~1188)はシリアのハマーに近いオロンテス河畔の城塞シャイザルの城主の子として生まれ、シリア・エジプトの各地の王朝に使えた武人・文人で詩人としても良く知られた人物で、晩年はサラーフ・ディーンの庇護の下ダマスカスで暮らし、93歳でその生涯を終えた。 本書はウサーマが晩年に子孫のための人生訓として口述筆記で著したもので、内容は3部に分かれている。第1部 「戦いと旅」は彼の遍歴 と戦争における体験や観察、第2部「珍しい話と逸話」は彼が見聞した寓話や珍しい病気治療法の記録、第3部「狩猟の話」は彼と彼の父の狩猟についての話である。 ウサーマの生涯は十字軍の第1回~第3回遠征の時代に当たり、彼が自ら経験したフランク人(十字軍ではなくヨーロッパ人の意のフランク人として記述されている)との戦いと、平時のフランク人との交流について具体的な情報を残しており、十字軍時代のアラブ側の貴重な資料になっている。 狩猟に関しては彼の父の鷹狩・猟犬について詳しく述べられている他、当時は多数生息していたライオンとの闘い等の話は非常に興味深い(彼は数え切れないほどのライオンを仕留めた由)。 出品の本は1975年春にバグダードのMaktabat Al-Muthanna(ムサンナー書店)で購入したもので、表紙・裏表紙等にヤケがあり、背表紙はテープで補強していますが(画像1、2)、本文は傷みは殆どありません。 英文中表紙に印鑑を押していますが(画像6)発送時には消印します。 アンカット本なので小口が不揃いになっています(画像11~13)。
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著者ウサーマ・ブヌ・ムンキズ(1095~1188)はシリアのハマーに近いオロンテス河畔の城塞シャイザルの城主の子として生まれ、シリア・エジプトの各地の王朝に使えた武人・文人で詩人としても良く知られた人物で、晩年はサラーフ・ディーンの庇護の下ダマスカスで暮らし、93歳でその生涯を終えた。
本書はウサーマが晩年に子孫のための人生訓として口述筆記で著したもので、内容は3部に分かれている。第1部 「戦いと旅」は彼の遍歴 と戦争における体験や観察、第2部「珍しい話と逸話」は彼が見聞した寓話や珍しい病気治療法の記録、第3部「狩猟の話」は彼と彼の父の狩猟についての話である。
ウサーマの生涯は十字軍の第1回~第3回遠征の時代に当たり、彼が自ら経験したフランク人(十字軍ではなくヨーロッパ人の意のフランク人として記述されている)との戦いと、平時のフランク人との交流について具体的な情報を残しており、十字軍時代のアラブ側の貴重な資料になっている。
狩猟に関しては彼の父の鷹狩・猟犬について詳しく述べられている他、当時は多数生息していたライオンとの闘い等の話は非常に興味深い(彼は数え切れないほどのライオンを仕留めた由)。
出品の本は1975年春にバグダードのMaktabat Al-Muthanna(ムサンナー書店)で購入したもので、表紙・裏表紙等にヤケがあり、背表紙はテープで補強していますが(画像1、2)、本文は傷みは殆どありません。
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アンカット本なので小口が不揃いになっています(画像11~13)。
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